拘(こだわ)りの釣り

こんにちは。アルクスポンド焼津の飯塚です。
静岡県も先日桜の開花宣言がされました。いよいよ春を迎え、気分も上がるところですが、花粉症の方にはつらい時期でもありますね。ワタクシも昨年初夏に近いころに、らしき症状を感じましたので、いずれ時間の問題かもしれませんが、春の芽吹きを感じながら歩く山岳渓流の素敵な景色は、思いっきり深呼吸をしてしまうものです。発症を早めている可能性もありますが、これも渓流の魅力とも言えます。今回はそんなお話となります。

さて、皆さんは釣りに対しての拘(こだわ)りはあるでしょうか。長い間釣りをしてきますと、釣りの好みが出てくるもので、大物、数、アイテム等々。更にはそれにまつわる自身の思い入れも含めると、釣り人の数だけ志向の数があるようにも思えます。釣り人それぞれの満足度はこの志向に沿ってどれだけドーパミンが出るかにかかっております。
管理釣り場にもトップウォター、ミノー、クランク、ボトム、スプーンに至ってもマイクロのサイトからボトムまで、きっとそれぞれに好みが出てくるものと思われます。
ワタクシの勝手な思い込みで渓流の釣りはフライでしょ。と偏見からスタートした事もあり、フライで沈むニンフ、ストリーマーなど泳がせるタイプと浮くドライフライを試し、グルっと一周して、ドライフライに辿り着いております。

フライを始める際は自分で巻く事もスタートしていましたが、釣れそうもない自分のフライではなく、市販のフライも持っていました。きっとリアリティーが必要だ、と思っていたのですが、多くの先輩たちに自然に流れる「流し方」が最も重要な事を教わります。水面に自然に流されるものであれば、魚は結構葉っぱや花など食べています。また流される虫は水に揉まれて潰れた形など虫らしくありません。その方が魚も捉えやすいもので、リアルフライより少し壊れかけのフライの方が結果的に良かったりします。
そんなこんなを経験しつつ自分のフライで釣ったアマゴは今でも脳裏に思い出されます。

流し方を理解しだすと釣果は激変します。流れを観察し「ここに魚がいるはずだから、こう流すにはココにフライを置いて、ラインはコッチ」みたいな川にデザインをする様になります。その通りにキャスティング出来てフライに魚が出てくる。してやったりのドヤ顔をしているかもしれませんが、最もうれしい瞬間であります。
同じ流れは一つもなく上流に移動する度に魚の着き位置を想定し、フライとラインの置き方を決めてキャストしていきます。ワタクシとすれば、そこで魚が出てくれれば、この釣りの8割は完結しています。
合わせが決まらずすっぽ抜けても笑顔のはずです。
ワタクシの「拘り」はこんなところですが、皆様は如何でしょうか?釣りの中にそういった部分を見出すと、一歩踏み込んだ釣りとの関わりが感じられると思います。